「保存版 吉祥寺を極める! 」「持ち歩ける吉祥寺本」という二冊のガイドブックが登場

先日、Hanako の吉祥寺特集が発売されたばかりですが、続いて二冊の吉祥寺本が3月27日に発売されました。

仕事柄(?)さっそく購入して、じっくり目を通してみました。

保存版 吉祥寺を極める! 2015-2016

まずはアスペクト発行の「保存版 吉祥寺を極める! 2015-16(850円+税)」です。

こちらは 2013年、2014年にも 3月に同じ「吉祥寺を極める」というタイトルで発売されています。

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2014年からタイトルに「2014」と加え、2015年は「2015-16」とすることで売れる時期を延ばそうとしているのかもしれません。

 

興味深いのは紹介しているお店の数で、2013年 248軒、2014年 205軒、2015年 162軒 ということで着実に減っています。200軒を切ると「完全ガイド」と銘打つには少し物足りない気もします。

そして新規オープンのお店の紹介が冒頭にきて、全体的にこれまでより大きい写真が多く、結果として情報量は減り、差し込みの広告ページも増えています。

 

基本的には「東急裏」「北口」「ヨドバシ裏」「公園口」「末広通り」とエリア別に分類していますが、であれば全体図でエリアの特徴などを紹介するページが最初に欲しいと感じました。

さらに今回は奇しくも Hanako と同様に「ちょっとお散歩、西荻窪」と特集を加えています。もう、吉祥寺のお店紹介だけではマンネリなのかもしれません。

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試しに先日、吉祥寺と西荻窪を歩いて往復してみましたが、ガード下やガード沿いを使うと、ほぼ直線距離で行けます。

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私の足で片道 20分なので「ちょっとお散歩」の範囲ではありますが、駅間には目立ったお店も見どころもないので散歩に適しているかは微妙です。

持ち歩ける吉祥寺本

次に枻出版社の「持ち歩ける吉祥寺本(650円)」ですが、持ちやすいサイズにして値段も抑えています。

2010年4月、2011年12月にも「吉祥寺本」というタイトルで発売しています。

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「持ち歩ける」サイズで再編集したのは、いい企画だと思います。

さらに「ベストグルメ40」「カフェ」「カレー」「ラーメン」そして「通り別」分類は分かりやすいです。一方で店名による検索ページは欲しかったです。

 

あと、2011年の本に収録の江口寿史さんのインタビュー記事を 3年後にそのまま載せるのは少しつらいと感じました。

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ほかにも過去の二冊からの転載記事があり、同じ出版社なので構わないのですが、さすがに 3~4年前の情報をそのまま掲載というのは厳しい気がします。

 

少し辛口になってしまいましたが、その分、情報量は多くて内容も充実、しかもコンパクトにまとまっているので、これまで吉祥寺のガイド本を買ったことがない人にはお手頃な一冊になると思います。

そろそろ「吉祥寺本」の限界?

私は吉祥寺のことを仕事として調べ始めているので、2010年以降の吉祥寺ガイドブックを少しずつ集めて、比較や参考にしています。

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そんな人は滅多にいないはずなので、過去のシリーズと比較するのは気の毒な面もあります。それでも、せめて掲載は 1年以内の情報にして欲しいところです。

 

それにしても、そろそろ「吉祥寺本」は限界が近いのかもしれません。

確かに毎年、かなりの数の新しいお店が登場しますが、本当においしくて人気のあるお店は何年もしっかりと続いています。「改訂版」ならありだと思うのですが、それでは売れないのでしょうね。

 

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